最多勝保持者は最多敗保持者
日が落ちるのが早くなりました。
この時期の夕暮れはとても好きです。
皆さん秋の夜長をいかがお過ごしですか?
この夜を映画鑑賞するもよし、本を読みふけるのもよし、夏の疲れを癒すのもよし
この素敵な夜を有意義に活用しましょう。
「私のやった仕事で本当に成功したのは、全体のわずか1%にすぎない。
99%は失敗の連続であった。」
<本田技研工業創業者 本田総一郎>
本日、スウェーデン王立科学アカデミーは「二〇一四年のノーベル物理学賞」を
名城大終身教授赤崎勇さん、名古屋大教授の天野浩さん、米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授中村修二さんの
お三方に授与するというニュースがありました。
その中の天野さんのインタビューのお言葉に「若い頃の実験は失敗続きだった。」
「そのたびにめげるわけです。だけど寝て起きるとまた新しいアイデアが湧いてくる。その繰り返しでした」
とありました。
様々な失敗を繰り返して、今回の大きな成功につながったのですね。
話は変わりますが、アメリカのメジャーリーグに「サイヤング賞」というその年で一番活躍された投手に贈られる
名誉ある賞があるのですが、この「サイヤング」とは1800年の終わりから1900年の初めまでにメジャーリーグで
活躍された偉大な投手の名前です。
この投手はメジャーリーグ歴代最多勝利数の功績を残しているのです。
つまりメジャーリーグで一番勝ったすごいピッチャーという事です。
スポーツなどの勝負事において勝利は当然賞賛される物です。
しかし、このサイヤング投手、実は最多敗戦の記録も保持しているのです。
一番勝って、一番負けているという事です。
さらに、最多通算先発・最多通算投球回の記録も保持しているのです。
これが何を意味するか皆さんもうお分かりですよね?
このサイヤング投手は誰よりも、勝利のつきやすい先発をして、たくさん投球回数を投げ
誰よりも勝利にチャレンジしているのです。
その結果、勿論沢山失敗もしましたが、勝利を沢山あげました。
我々は「成功したい」「何かを達成したい」と言いますが、失敗を恐れて中々チャレンジできない事があります。
しかし、失敗することを恐れて挑戦しなければ「成功は無い」と断言できるのです。
野球の投手でいうと、勝ちたいけど「負け」がつきたくないから投げないという具合でしょう。
こんな投手にいつ「勝ち」がつくのでしょうか?
勿論、挑戦したからと言って必ず成功するとは限りません。
偉人の言葉を見ると、どの道で行こうと確実に失敗や挫折や苦難はあるという事です。
つまり、失敗や挫折はあるもんだとチャレンジしないとすぐへこたれてしまうという事です。
多くの失敗や苦難を乗り越えた人が偉大な人となるのです。
「失敗を恐れるな」と言いますが、「失敗はするものと思え」でしょうね。
もちろん失敗したなら、原因を突き詰め、検証したりすることは大切になります。
その積み重ねが「勝利」を呼び寄せるのですね。