住職の日記

仏法遥かにあらず 幸せはすぐそばに

こんばんは。

今日は暑かったですが、庫裏にいると風がサーっと通りました。

もう秋の風です。

さて、皆さんは仏の世界、浄土はどこにあると思いますか?

一般的に知られている阿弥陀如来の極楽浄土(西方浄土)は西の遥か遠くにあると言われてます。

真言宗では仏の世界は我々のすぐそばにあると言われています。

この浄土を「幸せ」という言葉に置き換えてみましょう。

皆さんの周りにも「今は幸せじゃないけどいつか絶対幸せになってやる」とイライラされている人いませんか?

その方は自分の真の幸福は遥か彼方遠く先にあり、今自分は不幸だと思っています。

しかし、この方は自分の願っていた夢がかなってもおそらく幸せにはならないと思います。

人間はいつでもどんな時でも幸せになろうと思えばなれるし、何か問題を探し不幸せになろうと思えばすぐになれるからです。

ですから、今の現状で感謝し幸せを感じれない人はどんな環境でも自分のマイナスな部分を探しイライラしているでしょう。

「幸せ」とは自分が今置かれている環境で精一杯幸せを感じ、心穏やかに生きるということです。

この世に幸せな人生はなく、幸せな生き方があるだけだと思います。

仏の世界は遠いようで、実はすぐそばにあったんですね。

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今日はすごい雲でした。

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