住職の日記

人間は忘れていく 何度も確認を

こんばんは。

今日はいい天気で風もなく、春をしっかり感じれる陽気でした。

さて、みなさん昨日の晩御飯何食べましたか?

うーん…中々思い出せないですよね。

人間は何でも忘れていくものなのです。

だから確認作業が必要となるのです。

例えば私たちが仏様の前でお唱えする「十善戒」。

生き物を殺さない、物を盗まない、嘘をつかない……ちょっちょっ待ってよ。

こんなこと小さい子供にでもわかる事じゃないの?

そう思われますよね?

そうです人間としてできて当たり前の事です。

なぜできて当たり前になっているか、それはとても大切な事だからです。

大切な事だから当たり前となっているのですが、当たり前…ここが実は落とし穴になっているのです。

できて当たり前とほったらかしにしていると、次第に慢心してだんだん忘れていってしまうのです。

そうして、いざという時心のブレーキが踏めなくなってしまい大惨事を招いてしまうのです。

そうならない為に普段から口に出して何度も何度もお唱えし心の確認をするのです。

私たちは「光明真言」など三回、七回繰り返してお唱えします。

同じ事を何で繰り返すのかなぁと実際にお経を聞かれた方は不思議に思われるかもしれません。

これは、インドの聖典からきていると言われています。

同じような事を何回も何回もダラダラ繰り返して書かれています。

それは人間は忘れやすい生き物なので何度も何度も繰り返して心にすりこむ為にそのように書かれているのです。

みなさんもある人の話を聞きに行き「この話前聞いたことがある」と同じ話を聞くことありますよね?

同じ話かぁと思ってしまいますが、聞いていると結構忘れている事があったり、前聞いた時とは違う発見があったりして自分が普段出来て無いこと、また大切な事の再確認など出来てとてもいいことです。

人間は忘れやすいのです。

基本的なこと、当たり前のことであっても何度も何度も確認して、心に刻みましょう。

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藪椿がさいてました。

明日は予報では雪が降るそうです。

積もらないことを祈ります。

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