紅葉が紅く染まってきました。
今日で11月も終了です。
今年も残すところ一月となりました。
これから忙しくなる12月ですね。
…仏教はどんな教えか?一言で言うのは難しいかもしれませんが
しいて言うなら「反省」だと思います。
自身の過去の悪業は無智(仏の知恵がない)による、貪り、怒りによって
生み出されていたのだという内省の心が大切になるのです。
また、例えどんなに良いことが続いても、それに慢心することなく
内省して、上がった心を整えることも大切です。
良くても、悪くても反省し、心を波のない海の様に穏やかなものに
することが、目標なのです。
我々は、良い悪いで判断しますが、仏の価値観では本来そのどちらもないのです。
ですが、我々は今自分にとって「善、悪」と判断しがちで、それによって
上がったり、下がったりして、穏やかな生活が送れません。
しかし、我々はあくまでも人です。
感情があり、それに一喜一憂することは無理もありません。
ですから、良い出来事があっても、悪い出来事があっても、仏様の前で
全て報告して、自身の心を観ることが大切なのです。
そうすれば、良いことがあっても、「あれを気をつけなければ…」と修正でき
反対に失敗したことがあっても「今度から気をつけよう」「でも、あれは感触がよかったなぁ」
と次につながっていくのです。
「その時」良くても、悪くても、無常の世では、その価値は変動していくので
「これでよし」ということは無いのです。
内省し続けれる事が、不幸を招かない幸せの生き方なのでしょう。
…先ほど申しましたように、今年も残すところ1月となりましたが
今一度内省して、良い出来事に慢心せず、失敗は修正して、ラストスパートを
きりましょう。
終わり良ければ全て良しでは、無いですが、良い年を迎えるためには
今から内省して、そうした「種(因)」を蒔いておきましょう。