住職の日記

サルスベリの一人ばえ

サルスベリのひとりばえがこんなにも。

風に吹かれ、雨に流され、場所を追われてもこうして強く命が芽吹いてます。

そう思うと仏教はもともとインドで発祥した教えでありますが、インドを追われ

大陸を追われ海を渡り日本にやってきました。

そして、一時、神までと習合し謙虚に姿形を変えつつ、繁栄を続けてきました。

これを形式的な事ばかりにとらわれてしまうと、繁栄は望めず

最悪な場合途絶えることになります。

「守る」「保つ」と言うと、そのままで変えない事と思われますが

受け入れる事によって保たれるのだと思います。

弘法様が呪術を取り入れたのも、その様な民衆の渇望があり

覚鑁上人が人々が死後に極楽往生を願うことを否定する事なく、受け入れ

真言念仏を完成し、激動の時代の中弘法様の教えを背負って後世へ渡されました。

それで、これだけの真言寺院が残っていると言っても過言ではありませんね。

私達は桜の花は春咲くものだと思っているのですが、桜の原産地はヒマラヤであるのですが

本来桜は秋咲くそうです。

しかし、日本は寒いので、秋冬葉を落とし冬眠をしてエネルギーを保ち

春一気に咲くようになったのです。

今や桜は日本の国を象徴する花と言っても過言ではありません。

それくらい、日本人の心に浸透しています。

それは、桜が環境の変化を謙虚に受け入れたのだからだと思います。

受け入れたから、これだけ受け入れられているのですね。

繁栄とはどれだけ謙虚に受け入れらるかですね。

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