こんばんは。
今日は寒い天気となりました。
もう春にはなりましたが早く暖かくなってほしいです。
さて、私たちはお参りする際に弘法大師様の御法号(南無大師遍照金剛)や光明真言など御真言を三度または七度繰り返してお唱えします。
聞いている方は何で三回も七回もお唱えするのかなぁと不思議に思われるかと思います。
インドの聖典を見ますと同じような文章が何回も何回も繰り返して書かれています。
人間は忘れやすい生き物ですから、忘れないように繰り返して心に刷り込むようにしてあるのです。
御真言を繰り返しお唱えして心に刷り込むようにしているのではないでしょうか。
また仏教では三は吉祥数と七は願いが成就するなど縁起のいい数字でもあります。
先日も申しましたように本当に大切なことは当たり前になっております。
したがって、当たり前になっていることは簡単に忘れてしまいます。
ですから人間として当たり前の事だからといっておろそかにしてしまわないように、私たちは普段十善戒をお唱えするのです。
いい大人が「生き物を殺さない」などと当たり前の事を言っている姿は一見滑稽に見えるかもしれません。
しかし、人間は忘れやすいので普段からお唱えしておかないといざという時忘れてしまい人を傷つけたりしてしまいます。
この十善戒は人間の基本です。
お唱えするかしないかでは心を養うという意味では大きく違ってきます。
心が豊か出ないのに知識や体力だけをつけても、その知識や体力が正しくは使われないと思います。
簡単でわかっていても繰り返し心の点検をして豊かな生活を送りましょう。
四季桜はこんな寒い中でも咲いてます。
本当にありがたいです。