住職の日記

この世は一日花や夢の様に…

この世は一日花や夢の様に…

小さい常盤蓮華の花が咲きました。

ポワーンと甘い香りがします。

一日花ですのですぐに散っていきます。

儚い夢のようです。

どんなに楽しい夢でも覚めてしまえば、あっという間に消えて行きます。

それは花も我々人間も同じです。

この世に吹き荒れる無常の風は、時が来れば相手が誰であろうと命を奪い去っていきます。

「あぁもっと楽しみたかったのに…」「もうちょっと生かさせてください!」などと我々の都合は一切聞き入れてはくれません。

そして、この理から誰であろうと避けて通ることが出来ませんので、我々は受け入れるしか方法はありません。

無駄に逆らい、時間を浪費することは賢い生き方とは言えません。

この世は夢の様に、覚めてしまえばそれでお終い。

一日花の様な儚ない世界なのです。

しかし、だからと言って自暴自棄になってはいけません。

だからこそ、一瞬一瞬を大事に生きることが大切になるのです。

この有限の時間を有意義に過ごしたいのなら、真理に沿って生きる事がベストになります。

その手本となるのが、仏様の教えです。

仏さんは真理を体現されたお方です。

その足跡を辿れば、真理に沿って幸せに生きる事が出来るのです。

自分の命は永遠にあるなんて夢想から覚め、現実は一日花や夢の様に命は儚い物だと心得ましょう。

そうすれば今何すべきか自ずとわかるのです。

それが、幸せへの第一歩です。

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