なんかいい匂いがするなぁと思ったら、金木犀の花が咲いていました。
いい香りです。秋ですねぇ。
ただ、金木犀の花の匂いと言うと、トイレの芳香剤と連想させられると思うのですが
昔もこうした金木犀は、汲み取り式のトイレなどの側に植えられて
悪臭を紛らわせたと言われています。
まぁ今は水洗トイレになり下水道や浄化槽が整備されて
ほとんど臭わなくなりましたが、昔の人の知恵ですね。
・・・悪い物が見つかった際に、考え方として、それを排除するという考え方が浮かぶと思いますが
こうして別のもので紛らわせるという考え方も一つだと思います。
例えば、菌がいるからそれを除菌しても、また別の菌がはびこるように
完全に悪というものが滅びることはないのです。
今はそうしたインフラが整備をされて菌というものはかなり減ったかと思いますが
我々を過度に不安にさせ惑わす菌(情報)などの菌はうようよしています。
そうした菌に感染すると、気持ちが落ち込んだりしますが、こうして自然に触れ
この金木犀の花の香りでもって、心体を癒しましょう。
完全に悪というものが抜けきらないこの世界に身を置いている以上
こうした工夫は必要ですね。
そして実はこうして香りで心を癒すのも「禅定」という立派な修行なんです。